ACTION
アクションプラン
このワークショップは、参加者が自分の目標を定義し、達成することを目的としています。参加者が数年後の自分の姿を思い描き、そこに至るまでのステップを明確にすることで、自分がとるべき行動をより明確にイメージできるようになります。
- 所要時間
60〜240分
- 参加人数
2〜40名以上
- 提供レベル
中
- 心理的安全性
ミドルゾーン
- 用意するもの
付箋、フリップチャート、ペン
進め方
-
Step 1
- 2人1組になり、矢印が大きく描かれたフリップチャートを持ってもらいます。事前に用意しておくか、参加者自身に描いてもらいましょう。 次に、このセッションの目的が参加者が未来のビジョンを描き、それに向かってどのように進むか、具体的な行動を設定することであると説明をします。 ペア同士でお互いにインタビューします。最初の人AはBの人にインタビューし、すべてのステップを終えたら、交代します。
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Step 2
- 参加者全員、目を閉じ1年後の自分の生活をイメージしてもらいます。(厳密に1年ということではなく、任意の期間で未来を想像してみてください。)
自分の未来像をイメージするために、以下のような質問をしましょう。
・あなたは誰と一緒ですか? あなたの周りには誰がいますか?
・誇りに思っていることは何ですか?
・何に取り組んでいますか?
・あなたは1日をどう過ごしますか?
・自由な時間をどのように過ごしますか? 等
これらの質問を、相手や状況に合わせて調整します。
未来像を想像した後、全員にそのビジョンを矢印の1番に描いてもらいましょう。
このように描くことで細部にこだわりすぎず、ビジョンを具体化していきます。
ビジョンを描いた後、AさんはBさんへのインタビューを開始します。
- 参加者全員、目を閉じ1年後の自分の生活をイメージしてもらいます。(厳密に1年ということではなく、任意の期間で未来を想像してみてください。)
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Step 3
- AさんがBさんにインタビューをします。
インタビュアーは相手に、想像したビジョンを実現するために必要不可欠な要素を想像するように伝えます。
答える側はビジョンから現在まで時間を遡る必要があります。例えば、「非常に良いメンタリングを受けた」「定期的筋トレを始めた」「会計士を雇った」「失敗する恐怖に直面した」など、ビジョン達成のためにプラスの効果をもたらしたものが考えられます。
インタビュアーは重要な要素を付箋に書き出し、相手のフリップチャート上にある2番に貼ります。
- AさんがBさんにインタビューをします。
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Step 4
- 次に、インタビュアーは「自分が失敗しそうになった時に存在した、3つの障害を挙げてください」と相手に質問します。
ここで挙げられる要因は、ビジョンを実現できずに諦めかけたものです。例えば、「寝坊して遅刻することが多々あった」「仕事を辞めて新しいことを始める勇気がなかった」「好きな人に気持ちを伝えなかった」などが考えられます。
同様に、インタビュアーは重要な要素を付箋に書き、今度は3番に貼ります。
インタビュアーは、3つの阻害要因について質問を続けますが、「毎朝友人に電話で起こしてもらった」「新しい技術を習得し、それが新しい夢の仕事に繋がった」など、相手がそれらを克服するために何をしたかに焦点を移しましょう。
インタビュアーは上記のような解決策を付箋に書き、貼った阻害要因の付箋に貼り付けます。
- 次に、インタビュアーは「自分が失敗しそうになった時に存在した、3つの障害を挙げてください」と相手に質問します。
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Step 5
- 最後に、インタビュアーはビジョンに向けてすでに実行した事を聞きます。例えば、「このコースに登録しました」「この新しいスキルのトレーニングを開始しました」などが挙がってくるかもしれません。
点線は現在を表します。インタビュアーは実行したことを付箋に書き、4番に貼りましょう。
ここまで終了したら、次はBさんがAさんへ同様のことを質問します。
- 最後に、インタビュアーはビジョンに向けてすでに実行した事を聞きます。例えば、「このコースに登録しました」「この新しいスキルのトレーニングを開始しました」などが挙がってくるかもしれません。
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Step 6
- 参加者全員の矢印が、ビジョンを達成するためのアクションプランのタスクを表す付箋でいっぱいになりました。期間が3ヶ月であろうと3年であろうと、矢印はそこに到達するための現実的な道を表しています。
この矢印を目につくところに貼り、そこから常にインスピレーションを得るように参加者へ促しましょう。
セッションの最後にチェックアウトを行い、各参加者がビジョンに向けて取るべき次の行動を共有しましょう。
- 参加者全員の矢印が、ビジョンを達成するためのアクションプランのタスクを表す付箋でいっぱいになりました。期間が3ヶ月であろうと3年であろうと、矢印はそこに到達するための現実的な道を表しています。
*テキスト作成:Hyper Island Inspired by:Visual Leaders, David Sibbet(https://books.google.se/books?id=QU0qBd69JiQC&pg=PT232&lpg=PT232&dq=David%20Sibbet%20%22action%20arrow%22&source=bl&ots=G97sfgQKIA&sig=7AxxFWczV6Oxb_JrBf_ufcNEgak&hl=en&sa=X&ei=kCUVVbXSLImiygP7o4LgBg&ved=0CCAQ6AEwAA#v=onepage&q=David%20Sibbet%20%22action%20arrow%22&f=false) 日本語訳:Hyper Island Japan Team