TEAM

チームOSのエンジニアリング

このワークショップは単独でも実施できますが、チームアセスメントツールとも併用できるように設計されています。仕事のプロセスに関する考察と洞察を用いて、一緒に仕事をする方法を意図的に選択し、OSを「更新」します。目的は急激な変化ではなく、段階的な開発です。チームの理想的な状態を設計し、それに向かってゆっくり取り組みます。

  • 所要時間

    60〜120分

  • 参加人数

    2〜40名

  • 提供レベル

  • 心理的安全性

    ミドルゾーン

  • 用意するもの

    ホワイトボードやフリップチャートまたは共同可能なデジタルドキュメント

進め方

  1. Step 1

    あなたのチームはシステムです。複数のパーツが連動して複雑になっています。数日間、数週間、数ヶ月または数年かけて進化し、今日の姿になりました。しかし、それは恐らく無意識の進化です。このワークショップはそのシステムを段階的に再設計する事をサポートします。

    OS(オペレーティング システム)という用語は、ソフトウェア業界から借りてきたもので、人々の作業(プログラムの実行)をサポートし、常に小さな反復を繰り返しながら時間をかけて改良されていく複雑なシステムを示しています。

    “オペレーティング システム”は、決して目にする事はありません。 オペレーティングシステムの唯一の使命は、プログラムの実行を支援する事です。
    ー Linux(オープン ソース オペレーティング システム)開発者 リーナス・トーバルズ

    チームメンバーを集めて、チームセルフアセスメント(https://toolbox.hyperisland.com/team-self-assessment)で作成したステートメントマップを貼ります。

    自己評価の「考え方」を再確認するために、ステートメントを確認する時間を十分にとります。
      まだそのワークショップを行っていない場合は、15分かけて、次のカテゴリについて個人で振り返りを行います。
    1. チーム関係と環境
    2. 情報と意思決定
    3. 責任と説明責任
    4. 学習と個人の目的
    5. 集団の目的
    6. 利益と生産性
  2. Step 2

    カテゴリを1つずつ取り上げ、グループに質問します。

    私たちが定義した目的と文化を持つ、ネットワーク化された世界に備えた理想的なチームでは、どのように異なるアプローチを持つのだろうか?

    グループで何度か発言や発案を行う機会やタイミングを持ち、全員貢献するよう促します。また、発言は肯定的で意欲的である事を心がけましょう。1度に発言できるのは1人だけです。

    ここでは、合意する事ではなく納得を目指します。新しいステートメントに全員が同意する必要はありませんが、誰も強く反対しないようにします。

    自分の番になったら、他の誰かの発言に基づいて構築するか、それに強く反対する事ができるという事を説明します。参加者が同意しない場合は、代替案を提供する必要があります。

    最初のカテゴリに対するステートメントについて決定が下されるまで、繰り返し続けます。
  3. Step 3

    最初のステートメントを壁に貼るか、デジタルドキュメントに追加/修正します。

    限られた時間の中で、できるだけ多くの肯定的で意欲的なステートメントを作成してください。 この共同作業は時間も労力もかかり、精神的にも疲れます。

    セッション終了の15分前に、今後1週間にわたりチームとして集中するステートメントを1つ選択します。各メンバーは、それに集中する事を口頭で約束する必要があります。

    次の定例会議(定例会議がない場合は予定している会議)で、次のステートメントについて話し合ってください。

    どうでしたか? うまくいきましたか? アプローチを修正する必要がありますか?

    新しいステートメントごとに、これを何度も繰り返します。継続的に反復しなければなりません。携帯電話のアプリがどれだけ定期的に更新されているか考えてみてください。 ほぼ毎日、Facebook、WhatsApp、Google マップの新しいバージョンがダウンロードされ、OS が徐々に改善されています。

    それがあなたが持つべき考え方です。

*テキスト作成:Hyper Island 日本語訳:Hyper Island Japan Team