INNOVATION

マッシュアップ

参加者が様々な要素を組み合わせて革新的なコンセプトを思いつく、共同アイデア創発の方法です。最初のステップで、テクノロジーや人々のニーズ、既存サービスなど、様々な分野についてブレインストーミングを行います。次のステップでは、これらの分野の要素を素早く組み合わせて、新しく楽しく革新的なコンセプトを作ります。マッシュアップによって革新的なアイデアを素早く簡単に創発できます。

  • 所要時間

    60〜120分

  • 参加人数

    2〜40名以上

  • 提供レベル

  • 心理的安全性

    ミドルゾーン

  • 用意するもの

    付箋 、 ペン、 A4の紙、 フリップチャート、 オンラインの場合: デジタルホワイトボード、バーチャル付箋、ブレイクアウトルームを使用する

進め方

  1. Step 1

    ブレインストーミング

    グループ全体に次の分野についてブレインストーミングをしてもらいます。
    1. テクノロジー(例: モバイルフォン、3D プリンティング、GPS)
    2. 人々のニーズ(例: 愛、交通手段、朝の目覚め)
    3. 既存のサービス(例: Google 翻訳、Spotify、Candy Crush)
    各領域について3分間ブレインストーミングを行います。 参加者に付箋(またはバーチャル付箋)を配布し、1枚につき1つのアイデアを書いてもらいます。
    ブレインストーミングのペースを速め、かつアクティブにします。

    それぞれのアイデアを声に出しながら壁に貼り付けてもらいます。各エリアごとに1つずつ、合計3つの付箋のグループが壁(またはバーチャルホワイトボード)にできるようにします。
    多ければ多いほど良いです!

    提供のヒント:
    3つの領域は、様々な文脈に適応させる事ができます。 たとえば、データソース(例: 健康記録、地下鉄の時刻表、国勢調査データ)や、世界的な課題(例: 気候変動、所得格差、パンデミック)等。これらを追加して、演習に別の側面を与える事も可能です。
  2. Step 2

    マッシュアップ
    参加者を3~5人のグループに分けます。12分間で、できるだけ多くのマッシュアップのコンセプトを考え出す事を説明してください。 マッシュアップのコンセプトでは、壁に貼り出されている要素のうち2つ以上を組み合わせて新しいコンセプトを作ります。
    新しく作ったコンセプトごとにキャッチーな名前を付け、それをA4の紙に記録します。紙には、新しいコンセプトを作る際に組み合わせた要素(例: iPad + 洗濯すること(Doing Laundry)+ Paypal)とコンセプトの名前(例: Launderfy)を書きましょう。

    オンラインで実施する場合
    グループごとにブレイクアウトルームを作り、紙またはバーチャルでコンセプト名を記録します。 数分ごとにブレイクアウトルームに残り時間を伝えるメッセージを送信し、速いペースで作業が行われている雰囲気を強調しましょう。

    提供のヒント:
    対面で実施する際のファシリテーターの注意事項
    この12分間は明るい音楽をかけ、参加者が立ち上がって活動的に、素早く作業できるように促します。 残り時間を数分ごとに伝え、ハイペースで作業するよう場のエネルギーを高めていきます。
  3. Step 3

    プレゼンテーション
    時間になったら各グループにコンセプトを発表してもらいます。全てのコンセプトを壁に貼り、新しく作られたコンセプトの量を視覚的に表します。

    オンラインで実施する場合
    新しく作られた全てのコンセプトを1つの場所に配置し、コンセプトの量を表します。

    提供のヒント:
    ここでは、短時間で生み出されたアイデアの量を強調しましょう。
  4. Step 4

    (オプション) 開発
    お気に入りのコンセプトまたは最も実現可能なコンセプトを選択してもらい、さらに開発してもらいます。コンセプトや機能、ビジネスモデルの詳細を30分間で調査します。 各チームは1枚のフリップチャートを使ってコンセプトを視覚化し、他のグループに発表します。

  5. Step 5

      参加者に次のような質問について考えてもらい、経験を発表してもらいます。
    1. このようなクリエイティブワークをするのはどんな気分でしたか?
    2. 何が簡単でしたか? 何が大変でしたか?
    3. どう感じましたか? あなたはどのように反応し、行動しましたか?
    4. あなた自身についてどのようなインサイトや学びがありますか?
    5. アイデア開発に関してどのようなインサイトや学びがありますか?
    6. 学んだ事を今後どのように応用できますか?

*ワークショップのコンセプト:Mikael Ahlström テキスト作成:Hyper Island 日本語訳:Hyper Island Japan Team