ACTION
プロジェクトのまとめ
このセッションはプロジェクトで得た学びと改善点をチームメンバー間で共有し、集約するものです。まず、プロジェクトの良かった点・悪かった点を抽出し、それをもとに学んだ事についてディスカッションを行います。今後のプロジェクトに活かすべき行動を明確にし、改善するためにフィードバックを与えたり受け取ったりしてお互いをサポートします。
- 所要時間
60〜240分
- 参加人数
2〜40名以上
- 提供レベル
中
- 心理的安全性
ミドルゾーン
- 用意するもの
カラーペンまたはマーカー、フリップチャートまたはA3の紙、フリップチャートまたは壁、付箋(任意)
進め方
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Step 1
- まず、チームメンバーがセッションに慣れるように、チェックイン(https://toolbox.hyperisland.com/check-in-check-out)から始めましょう。
このようなリフレクションでは、その場に集中する事が大切であると強調しましょう。
このセッションのポイントはプロジェクトに区切りをつけ、できるだけ多くの学びを得る事であると説明します。導入部分や構成に、IDOARRT(https://toolbox2.tds-g.biz/tool/idoarrt-meeting-design/)の使用を検討しても良いでしょう。
提供のヒント:
その他、適切と思われるフィードバックを促したり、メソッドの活用を検討しましょう。効果的だと思われるタイミングでセッションを中断し、グループ全体でディスカッションを行う事も良いでしょう。そうすることで、参加者は自分の喜びや悲しみ、恐れや不安が他の人にも共有されていると気がつく事ができます。
- まず、チームメンバーがセッションに慣れるように、チェックイン(https://toolbox.hyperisland.com/check-in-check-out)から始めましょう。
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Step 2
- プロジェクトの経過を表すタイムラインを書いた大きな紙を壁に貼ってください。
上半分には笑顔、下半分には泣き顔のラベルを貼っておきます。これがプロジェクトの「感情グラフ」になります。
チームメンバー全員に、プロジェクトでの体験を曲線で描いてもらいます。
- プロジェクトの経過を表すタイムラインを書いた大きな紙を壁に貼ってください。
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Step 3
- 次に、プロジェクトの最高潮を表す言葉やイメージを書き入れましょう。
なぜ最高潮に達したのか、何が起きたのか、何がきっかけだったのか、成功要因は何だったのか、そこから何を学んだのかを考えてください。10分程度を目安にしてください。
- 次に、プロジェクトの最高潮を表す言葉やイメージを書き入れましょう。
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Step 4
- 同様に、最低点についてその時点を表す言葉やイメージを書き入れましょう。
何が起こったのか、何が最低点に繋がったのか、自分自身について何を学んだのか、自分の反応や行動について考えてもらいます。10分程度を目安にしてください。
- 同様に、最低点についてその時点を表す言葉やイメージを書き入れましょう。
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Step 5
- 次に、付箋または同じ紙に、プロジェクト期間中に最も成長した事を3つ挙げてもらいます。「人としてどのように成長したか?」という観点で、10分程度を目安に考える時間を与えてください。
各メンバーに3~5分間、楽しかった事、つらかった事、成長した点などについて、自分の経験について話してもらいましょう。発表の間、他のメンバーがコーチング的な質問をする事もありますが、ディスカッションになってはいけません。
- 次に、付箋または同じ紙に、プロジェクト期間中に最も成長した事を3つ挙げてもらいます。「人としてどのように成長したか?」という観点で、10分程度を目安に考える時間を与えてください。
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Step 6
- 最後に、自分が参加する次のプロジェクトへの期待と行動について、メンバーに考えてもらいます。何を達成したいのか?何を学びたいのか?成功させるためにはどのように行動すべきか?10分程度を目安に考える時間を与えてください。
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Step 7
- 最後の体験共有として、お互いにフィードバックを行いましょう。なぜ効果的なフィードバック
(https://toolbox2.tds-g.biz/tool/principles-of-effective-feedback/)に取り組む事が重要なのかを説明し、議論します。
チームメンバー全員がフィードバックを与え、受け取りましょう。ツールボックスにある方法の中から、このグループに適したものを選んでください。この段階で役に立つフィードバックは下記です。
- 私が感謝している事は…..
- もっと見たいと思うのは…..
ープロジェクト全体に関する事
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(参加者自ら発言をする場合)
- 改善すべき点/次回は異なる方法でやるとしたら…
- 上手くいった事…
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(チームが特定の参加者に向けて、同じ項目についてフィードバックをする)
- あなたが改善できる事、違うやり方が良かったのではないかと思う事
- あなたがよくやったと思う事
フィードバックは、状況に対する自分の認識が、フィードバックをした人の認識と異なる事が多いため、説明や弁護をする必要性を引き起こす事があります。
コミュニケーションをオープンにし、継続的なフィードバックを促すためには、与えられたフィードバックを傾聴する事が重要です。たとえ内容に不快に感じたとしても、フィードバックを歓迎している事を示しましょう。相手との繋がりを保ち、相手の言葉を理解しようと努めましょう。
フィードバックを受け取ってから振り返る時間がある場合、意見の相違を解消するために対話を行う事ができます。
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他のフィードバックプロセスをご紹介します。
- Start, Stop, Continue(https://toolbox.hyperisland.com/feedback-start-stop-continue)
- Feedback: Appreciation Mingle(https://toolbox.hyperisland.com/appreciation-mingle)
- 最後の体験共有として、お互いにフィードバックを行いましょう。なぜ効果的なフィードバック
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Step 8
- 全員がフィードバックを終えたら、チェックアウト(https://toolbox.hyperisland.com/check-in-check-out)をしてセッションを終了します。チームメンバーに、このセッションでの発言や意見をもとに、新しいチームで活かしたい事をもう1度述べてもらいます。
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Step 9
- おつかれさまでした!
共にプロジェクトを完了した事や学んだ事を祝うために、元気が出るような方法を考えてみましょう。
ハイタッチや即興のダンスなど、簡単なもので構いません。バーチャルな環境であっても構いません。
プロジェクトの完了を祝う時間を設ける事で、精神的にも肉体的にもそのプロジェクトを締めくくる事ができ、次のプロジェクトへのモチベーションにも繋がります。
- おつかれさまでした!
*テキスト作成:Hyper Island 日本語訳:Hyper Island Japan Team