INNOVATION
Like | Wish | Wonder
プロジェクトの推進において、フィードバックは重要であり、イテレーティブ(反復)なプロセスには欠かせないものです。また、アイデアの実現のためには新しい可能性を見出すための学習と成長が必要です。そしてフィードバックを受け取る側と与える側の両方に、安全な環境を確保するフレームワークが求められます。
この方法は、チームが迅速にフィードバックを収集するのに役立ち、オンラインでも対面でも実施可能です。
- 所要時間
5〜30分
- 参加人数
2〜40名以上
- 提供レベル
低
- 心理的安全性
セーフゾーン
- 用意するもの
フリップチャート用紙、ペン、付箋、オンラインの場合は、バーチャルホワイトボード(MiroやMuralなど)を使うこともできます。
進め方
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Step 1
プロセス
このフレームワークは、建設的なフィードバックを促すシンプルな設計で、少人数から100人規模まで活用できます。
例:
「Like(好きだったこと、良かったと思うこと):チームをペアに分けて作業をしたのが良かったです。」
「Wish(こうだったら良かったのにと思うこと):
ユーザーテストの前に、計画を話し合うためのミーティングをしたかったです」
「Wonder(疑問点・仮定・仮説など):新しいチームメンバーをハッカソンでスピードアップさせたら、プロセス自体を加速させることができるのでは?」 -
Step 2
- トピック
- フィードバックのトピックを選びます。
例:
・作成したばかりのプロトタイプについて
・デザインワーク(デザイン、マーケティング資料、コンセプト、ワークショップのアイデアなど目的、ビジョン、戦略)
・ワークショップやミーティングのフィードバック
・お互いへのフィードバック 等
提供のヒント:
各参加者に十分な数の付箋を渡してください。分類しやすくするために付箋の色を分けたり、参加者それぞれが付箋に 「 Like / Wish / Wonder」とタイトルをつけても良いでしょう。
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Step 3
実施:Like | Wish | Wonderを書こう
参加人数の規模に応じて、構成をどのようにするかを決めます。
大人数で実施する場合は6〜10人のグループに分けたり、少人数の場合は全体で行いましょう。
各参加者に3~5分程度の時間を与え、付箋1枚につき1つの内容を記入してもらいます。
1つの付箋に複数の内容を記入しないように気をつけましょう。
オンラインの場合:
グループ分けのためにブレイクアウトルームを活用しましょう。
提供のヒント:
書き出す際には次のようなことを念頭に置くと良いでしょう。
顧客中心主義、創造性、明快さ、実現の可能性、拡張性 等 -
Step 4
付箋を分類する
それぞれの参加者に付箋の内容を把握する時間を約1分与えてください。
1人1人に発言してもらい、フリップチャートやバーチャルホワイトボード内で付箋を分類し、適切な見出しを付けましょう。
オンラインの場合:
6人程度のブレイクアウトルームでバーチャルホワイトボードを使って作業するか、全体の参加者数が少ない場合は、1つのバーチャルホワイトボードを使って行いましょう。
付箋の内容について発言する時は「私は〜」と一人称で行いましょう。自分自身の視点であるということを明確にし、相手に責任を負わせない効果があります。
このシンプルなフレームワークは、オープンなフィードバックを促進します。
「Like」は、うまくいったことや、アイデアについて肯定的なことの出発点です。
「Wish」は、何が違っていたのか、何が改善されたのかを考える出発点となります。
「Wonder」は、まだ答えの出ていない質問やアイデアの出発点となります。
また、「Wonder」は、「What If(もし~だったらどうなるだろうか)」と言い換えられます。 -
Step 5
ヒント
フィードバックを受けた人は、受け取るだけにしましょう。相手と協議したり、言い訳をしてはいけません。
フィードバックをくれた相手には、単純に「ありがとう」と感謝を伝えてください。
印象に残った言葉やフレーズをメモしておくと、次のアイデアに繋がるかもしれません。 -
Step 6
フィードバックを統合する
・改善すべき点は?
・うまくいった点は?
・次のステップは何か?
次のステップや実施するべきことを明確にするために、
「Who | What | When( https://toolbox2.tds-g.biz/tool/who-what-when-matrix/)」マトリクスの使用を検討しましょう。
*Stanford University, D.School I Like, I Wish, What If から引用。 日本語訳:Hyper Island Japan Team