INNOVATION
90分プロトタイプ
90分以内にシンプルでクリック可能なアプリのプロトタイプ制作をチームで競う、短くて簡単なプロトタイピング・ワークショップです。計画も実行も簡単で、インサイトをいかに素早くテスト可能なプロトタイプに変えられるかを体験します。プロトタイピングの考え方をチームに取り入れる事を促す為にこのワークショップを活用しましょう。
- 所要時間
60〜120分
- 参加人数
2〜40名以上
- 提供レベル
中
- 心理的安全性
ミドルゾーン
- 用意するもの
紙、ペン、スマートフォン、プロジェクター
進め方
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Step 1
- 始めの挨拶&イントロダクション(5分)
ワークショップ開催の前日までに、POPアプリ(https://marvelapp.com/pop/)をダウンロードしてセットアップするように依頼しましょう。 参加者はインターフェースに慣れる必要がありますが、5〜10分以上費やす必要はありません。
参加者に最初の挨拶をし、これから90分以内にプレゼンテーションやテストに活用できるレベルの、クリックできるアプリのプロトタイプを制作する事を説明します。
このワークショップはスピードが速く、実践的である事を強調します。完璧を目指すのではなく、楽しむ事を伝えてください。
2〜4名のグループに分けます。 各グループには、アプリをダウンロード済みの人が最低1人いるようにしましょう。
- 始めの挨拶&イントロダクション(5分)
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Step 2
- ニーズの特定(10分)
最初のステップは、新しいデジタルサービスによって解決できるユーザーのニーズは何か?や、ユーザーが求めている価値と、製品が提供している価値のズレが何であるか?を特定する事を説明します。
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このステップは、様々な方法でアプローチできます。
- 顧客が表す最も一般的なニーズ/価値観のギャップは何か?
- ターゲットグループXに共通するニーズ/価値観のギャップは何か?
- 現在の日常生活における最大のニーズ/価値観のギャップは何か?
例えば、次のようなものです。
- ニーズの特定(10分)
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Step 3
- アイディエーション(15分)
特定されたニーズ/価値観のギャップに基づき、15分かけてデジタルサービスのコンセプトを作ります。各グループに、紙とペンを使ってメモやスケッチをするように促しましょう。グループが創造性を発揮し、ありきたりなアイデアを超えていけるように推進しましょう。
サービスのアイデアが全てアプリに盛り込まれ、アプリで完結する必要はありません。
しかし、アプリはサービスの一構成要素でなければならない事を説明してください。
15分後、各グループはサービスのコンセプトを大まかに定義します。
- アイディエーション(15分)
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Step 4
- スケッチ(15分)
次のステップでは、自分のコンセプトに合ったシンプルなクリックできるアプリのプロトタイプを作る事を説明します。
各グループにiPhoneの画面が印刷されたテンプレート(https://marvelapp.com/sketchpad/)を配布します。少なくとも4つのフレームを作成するようにしましょう。
参加者は、潜在的なユーザーに見せてテストするためのプロトタイプを作っている事を意識する必要があります。サービスの価値を示す主要な機能や流れを試作するように促しましょう。
- スケッチ(15分)
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Step 5
- 制作(15分)
POPアプリ上にスケッチをアップロードし、クリックできるプロトタイプを制作します。
POPアプリの基本的な機能を説明します。スケッチをアップロードして、要素をクリックできるようにし、画面遷移の流れを作る事です。
この作業を行っている間、各グループの見回りをし、アプリの使い方について詳しい説明が必要なグループがあればサポートします。同時に、アプリに精通した参加者が苦労している人をサポートするなど、参加者同士でサポートし合うように促しましょう。
準備ができたら「共有」機能を使ってプロトタイプを共有してもらい、それらを集めてプロジェクターに映し出します。(POPアプリでは、リンク、メール、Facebook、Twitter、SMSでの共有が可能です。)
プロジェクターに接続されたPCを使い、集めたリンクを開いて投影できるようにします。
- 制作(15分)
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Step 6
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プレゼンテーション(15分)
- ニーズ/価値観のギャップ
- 全体的なサービスコンセプト(簡単に)
- アプリの流れ(クリックスループロトタイプ)
各グループごとに2分間のプレゼンテーションを行います。プレゼンテーションでは以下の点を含める必要があります。
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Step 7
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まとめ(15分)
- 全体的にどうでしたか?
- 何が難しかったですか?何に助けられましたか?
- この経験から得られた有益なインサイトは何でしょうか?
- この経験から学んだ事を、日々の仕事にどのように活かす事ができますか?
全てのプレゼンテーションが終了したら、次の質問について5分間個別にリフレクションを行いましょう。
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*POP App – Prototyping On Paper (https://marvelapp.com/pop/) 日本語訳:Hyper Island Japan Team