INNOVATION
トーストの作り方
「トーストの作り方」は、ビジュアルシンキング、与件定義、行動のイメージ、システムシンキングなどのコンセプトを共有理解するための演習です。ワークショップの最初に実施することで、参加者同士の考え方を視覚的に捉えることができます。この方法を応用してビジョンを明確にしたり、キャッシュフローの改善を考えたり、大胆なチャレンジを把握するなど、楽しみながら進めることができます。
- 所要時間
30〜60分
- 参加人数
2〜40名以上
- 提供レベル
低
- 心理的安全性
セーフゾーン
- 用意するもの
紙、付箋 またはインデックスカード、ペン、マスキングテープ
進め方
-
Step 1
- 準備
- ペン、付箋またはインデックスカード、マスキングテープを用意します。
テーブル、椅子、紙を貼ることができるスペースを用意します。参加者全員の描いたものを見ることができるように、十分なスペースを確保することが大切です。
-
Step 2
開始
はじめに、ファシリテーターはこのワークショップの目的を参加者へ伝えます。「システムモデルを構築することに焦点を当てている」等。テーマは、ビジョンの明確化、キャッシュフローの改善、次の大胆なチャレンジの把握などです。
まずは簡単なデザイン演習(トーストの作り方)を行います。 -
Step 3
実施
演習は気負わず、カジュアルな雰囲気で行いましょう。全員にペンと紙を配り、トーストの作り方をステップごとに絵で示してもらいます。
設定時間は2〜3分です。
トースト作りに合うBGMを流してみるのも良いかも…
-
Step 4
振り返り
各自が描いた絵をみんなに見えるように貼り出します。(楽しみながら行いましょう!)
プロセスが単純または複雑であったり、人が描かれているものといないものがあったり、絵の違いについて話し合いましょう。 -
Step 5
ビデオ
TEDのDrawToastビデオ( https://www.ted.com/talks/tom_wujec_got_a_wicked_problem_first_tell_me_how_you_make_toast)を再生し、システムシンキングについて観てください。
ビデオを観終わったら、参加者に描いたノードの数と種類を聞いてみましょう。 -
Step 6
課題を描く
グループで取り組んでいることをどのように改善するか等、課題を絵で描いてもらいます。
自由に表現して構いません。インスピレーションを得るために「質問を描く(Draw Questions)( http://www.drawtoast.com/wps%E2%84%A2-questions.html#.YFq1ZEj7TOR)」を参照しても良いでしょう。
例:
戦術を改善する
・本質的な提供物は?
・どのようにして顧客を喜ばせるか?
・どのようにして特徴付けるのか?
・どこに投資するのか?
・存在意義は?
・成果測定は?
戦略を改善する
・現在のビジネスプロセスのどこで価値を生み出しているのか?なぜ?その理由は?・どのようにして、すばやく変化に対応するのか?・チームの働き方をどうやって改善するか?
この作業は個人で静かに行うよう促してください。 -
Step 7
共有
参加者それぞれに描いたものを共有してもらいます。
それぞれのどこが似ていてどこが違うのかを話し合います。
どのようなリンクやノードが共通しているかも確認しましょう。 -
Step 8
統合
時間があれば、個人で描いた絵をグループで統合し、ひとつの絵にまとめてみましょう。
4~6人のグループで実施すると良いでしょう。 -
Step 9
振り返り
作成したものを振り返る時間をとりましょう。
実施のヒント:
何がわかりましたか?どう感じましたか?気付いたことは何ですか?何をやめる必要がありますか?何を始める必要がありますか?いつまでに? 等
次のステップや実施するべきことを明確にするために、
「Who | What | When(https://toolbox2.tds-g.biz/tool/who-what-when-matrix/)」の使用を検討しましょう。
*「Draw Toast」は、Dave Gray氏が作成したものです:https://gamestorming.com/draw-toast/
このセッションは、Tom WujecのTEDトークを参考にしています。Tomはこのセッションをグループでの問題解決に拡張するためのアイデアをDrawToast.comに掲載しています。
*日本語訳:Hyper Island Japan Team