ACTION
ステークホルダー分析
ステークホルダーを管理する事で、失敗する可能性があるプロジェクトを確実に成功させる事ができます。このワークショップはプロジェクトのステークホルダー特定を支援します。意思決定に大きな影響を与える、あるいは影響を受ける可能性のある全ての人に配慮する事ができます。プロジェクトに様々なレベルの意見や関心を持っている人を特定する事で、足並みを揃える事ができます。また、ステークホルダー分析を行う事で、重要な人物とのコミュニケーションを図り、彼らの期待に応えるための効果的な戦略を策定する事ができます。対面でもオンラインでも実施可能です(例:ホワイトボードもしくはデジタルホワイトボードを使用します)。
- 所要時間
30〜60分
- 参加人数
10〜40名
- 提供レベル
中
- 心理的安全性
ミドルゾーン
- 用意するもの
対面の場合:ホワイトボードまたは紙、付箋、ペン、タイマー オンラインの場合:デジタルホワイトボード(Mural、Miro、Jamboard等)
進め方
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Step 1
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以下のようにパワーとインタレスト(関心)を示す2軸のマトリクスを作成します。
(Y軸)パワー:ステークホルダーの影響力のレベルで、プロジェクトや他のステークホルダーにどれだけ指示や影響を与える事ができるかを示します。
(X軸)関心:ステークホルダーがプロジェクトによって影響を受ける度合いを示します。
拡大画像はこちら(https://hij-toolbox.tds-g.biz/wp-content/uploads/stakeholder-analysis-1.png)
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以下のようにパワーとインタレスト(関心)を示す2軸のマトリクスを作成します。
- このプロジェクトで影響を受けるのは誰か?
- 誰がこのプロジェクトの影響を受けるか?
- 誰がプロジェクトの決定権を持っているか?
- プロジェクトをサポート、または妨害できるのは誰か?
- 以前このようなプロジェクトに関わった事があるのは誰か?
- クライアント
- リーダー
- 株主
- 学生/参加者
- 政治家
- コミュニティ
- 管理職
- パートナー
- 業界団体
- 同僚
- サプライヤー
- メディア
- 利益団体
- 顧客
- アナリスト
- 公共機関
- 見込み客
- 貢献者
- アドバイザー
- [高]パワー、[高]インタレスト(密接に関与する):完全に巻き込み、満足させるように努力しましょう。
- [高]パワー、[低]インタレスト(満足させ続ける):惹きつける努力は必要ですが、情報量が多すぎて相手が引いてしまわないように注意しましょう。
- [低]パワー、[高]インタレスト(情報提供をし続ける):十分な情報を提供し、重要な問題が発生していないかどうかを確認するために、コミュニケーションをとってください。このカテゴリーの人たちは、詳細な情報を得るためにあなたをサポートしてくれる非常に有益な存在です。
- [低]パワー、[低]インタレスト(監視する)このような人たちは監視しつつ、過剰なコミュニケーションによって離脱させないように注意しましょう。
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特定の、または各ステークホルダーにおける具体的な戦略を話し合いましょう。
- 誰が、いつ、何を通知する必要があるか。
- 誰が、いつ、何について相談する必要があるか。
- 各ステークホルダーを巻き込む責任は誰にあるか。
- 彼らにとって1番のモチベーションは何か。
- 結果に対して、彼らはどのような金銭的、または感情的な関心を持っているか。それはポジティブなものかネガティブなものか。
- あなたの仕事に対する現在の彼らの意見は何か。 それは良い情報に基づいているか。
- 誰が彼らの意見に影響を与え、誰があなたの意見に影響を与えるか。その影響力のある人たちは、実は重要なステークホルダーなのか?
- どうすれば彼らはあなたのプロジェクトをサポートしてくれるか。
- 反対された場合、どのように対処するか。
ステークホルダーを3色に色分けしてまとめます。
擁護者・支持者は緑、批判者は赤、中立的なステークホルダーは黄色です。
拡大画像はこちら(https://hij-toolbox.tds-g.biz/wp-content/uploads/stakeholder-analysis-2b.png)
この画像を見ると、プロジェクトの利点について、SimpsonとMossを説得するためにより多くの努力が必要である事がわかります。一方でOlsson、Ali、Adebayoは強力なサポーターとして関与する必要があります。
提供のヒント:
新しいプロジェクト、役割、アイデアのために「ステークホルダー分析」を作成しましょう。自分がステークホルダーと効果的にコミュニケーションをとっているかどうかを考えます。支持者から最大限の支持を得るためにできる事は何か、批判者や妨害者に勝つためにはどうすれば良いかを明らかにします。
Step 2
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以下の質問に答えて、ステークホルダー・グループのリストを作成します。
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ステークホルダーの例
Step 3
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ステークホルダーの相対的なパワーと関心に基づいて、グリッド上に1人ずつ、リストに優先順位付けします。
例:
株主は、プロジェクトに対して高い権力と影響力を持ち、高い関心を持っている可能性があります。一方で、同僚は高い関心を持っているかもしれませんが、プロジェクトに対するパワーはありません。
Step 4
*参考:stakeholder analysis framework – from Hovland (2005) 日本語訳:Hyper Island Japan Team