ENERGIZERS

シャウトゲーム

輪になって行う簡単なグループゲームです。参加者は視線を向ける相手を1人選び、その相手が見つめ返さない事を祈りながら、繰り返し視線を向け続けます。参加者同士の目が合ったら、2人とも大声を出しながら大袈裟な動きで指を差し合い、ゲームから脱落します。このゲームは笑いを生み、集団のエネルギーを高めます。

  • 所要時間

    5〜30分

  • 参加人数

    10〜40名

  • 提供レベル

  • 心理的安全性

    セーフゾーン

  • 用意するもの

進め方

  1. Step 1

    全員が他の参加者の目が見られるように円形に並びます。
    次に、「ヘッドダウン」と 「ヘッドアップ」という2つの指示を繰り返し出す事を説明します。
    「ヘッドダウン」と言われたら、全員足元を見ます。

  2. Step 2

    「ヘッドアップ」と言われたら全員が顔を上げ、瞬時に誰か1人の顔をまっすぐに見つめます。

    このとき、2つのパターンがあります。自分が見た人が、他の人を見ていた場合は何も起こりません。自分が見た人が自分を見つめている場合は、2人とも大袈裟にお互いを指差し、大声で叫び声を上げます。

    その2人は「アウト」となり、輪の外に出て観察します。叫んだ2人が次々と輪の外に出て行き、2人だけになるまでこのプロセスを繰り返します。
    最後の2人は、(結果が決まっていますが)もう1度同じ事をしなければなりません。

*出典元不明 日本語訳:Hyper Island Japan Team

INNOVATION

拡散曲線の振り返り

拡散曲線はイノベーション普及理論に基づいた、振り返りと議論を行うアクティビティです。ここでは基本原則を使用して、参加者に「自分は人生のどの分野でイノベーター、アーリーアダプター、アーリーマジョリティ、レイトマジョリティ、ラガード(最も保守的)なのか?」と質問をして、考えてもらいます。所属する組織や企業ごとに観点を合わせるように展開する事も可能です。

  • 所要時間

    30〜60分

  • 参加人数

    10〜40名

  • 提供レベル

  • 心理的安全性

    セーフゾーン

  • 用意するもの

    テープ

進め方

  1. Step 1

    床にテープを貼り、拡散曲線(https://en.wikipedia.org/wiki/Diffusion_of_innovations)をできるだけ大きく再現します。曲線内に、イノベーター、アーリーアダプター、アーリーマジョリティ、レイトマジョリティ、ラガードの印をつけます。

  2. Step 2

    まず、イノベーション普及理論の拡散曲線について簡単に説明します。(下記を参照) スライドやホワイトボードなどに曲線を書き、各タイプについて確認します。ここでの説明は、詳細である必要はありません。あくまでも振り返るためのツールである事を参加者に伝えましょう。

    イノベーション理論の拡散曲線について
    イノベーションの拡散は、新しいアイデアや技術がどのように、なぜ、どのくらいの速度で文化を通じて広まるかを表す理論です。拡散とは、あるイノベーションが、社会システムを構成するチャネル間を通じ、時間をかけて伝達されるプロセスです。イノベーションには、クリティカルマスに達するポイントがあります。イノベーター、アーリーアダプター、アーリーマジョリティ、レイトマジョリティ、ラガードに分類されます。(Wikipedia)

  3. Step 3

      参加者に、次の質問について数分間考えてもらいます。
    1. 仕事/生活のどの分野でイノベーターであるか?
    2. 仕事/生活のどの領域で、アーリー アダプターであるか?またはだったか?
    3. 仕事/生活のどの分野で、アーリーマジョリティに属しているか?または属していたか?
    4. 仕事/生活のどの分野で、レイトマジョリティに属しているか?または属していたか?
    5. 仕事/生活のどの分野で、ラガードであるか?またはだったか?
  4. Step 4

    数分間考えた後、参加者を2人組にし、一緒に拡散曲線を歩いてもらいます。好きな順番で曲線を進む事ができますが、各タイプを通過する必要があります。各タイプに関して、お互いの答えを簡単に共有しあいます。
  5. Step 5

    各ペアが拡散曲線の全カテゴリーを歩き終えたら、グループ全体を呼び戻し、、各参加者が自発的に気づきを共有したり、振り返りを行う事を促します。
  6. Step 6

      オプション
      下記の追加質問を利用し、より多くの種類の学びを刺激しましょう。
    1. 個人では、拡散曲線の中でどこに位置付けられるか?
    2. プロとして、拡散曲線の中でどこに自分を配置するか?
    3. 自分自身の観点から、所属している会社/組織は、拡散曲線のどこに位置付けられるだろうか?
    4. 自分の会社/組織は、拡散曲線のどこの位置にあると思っているだろうか?
    5. 自分の会社は、拡散曲線のどこに位置する事が理想的か?

    該当するタイプの上に立ち、各質問に回答してもらうと効果的です。参加者の数人に対して、質問ごとに選んだ理由を説明してもらい、自分の考えを簡単に振り返ってもらいます。

*テキスト作成:Hyper Island 参考:Diffusion of innovations(https://www.wikiwand.com/en/Diffusion_of_innovations)、Diffusion of Innovations(https://books.google.se/books?id=zw0-AAAAIAAJ&redir_esc=y), Everett M. Rogers 日本語訳:Hyper Island Japan Team

ENERGIZERS

おかしなバナナ

大声を出しながらスピーディに体を動かすエナジャイザーは、最高に楽しくチームを盛りあげます。シンプルな掛け声を何度も繰り返していくうちに、だんだん声が大きくなり、最終的には大声を出して飛び跳ねます。

  • 所要時間

    5〜30分

  • 参加人数

    10〜40名

  • 提供レベル

  • 心理的安全性

    セーフゾーン

  • 用意するもの

    なし

進め方

  1. Step 1

    まず、参加者は円になります。

  2. Step 2

    次に、全員しゃがみ「ゴーバナナ ビー エー エヌ エー エヌ エー エス(Go bananas -b-a-n-a-n-a-s)」とささやき始めます。これを何度も繰り返し、次第に声を大きくしていきます。 声を大きくしながらゆっくりと立ち上がり、最後には全員が元気にジャンプして「ゴーバナナ! ビー エー エヌ エー エヌ エー エス!(GO BANANAS- B-A-N-A-N-A-S!)」と叫びます。

*出典元不明 日本語訳:Hyper Island Japan Team

TEAM

役割と責任

役割と責任を定義する事は、チームの状態を「ストーミング」から「ノーミング」に移行させるのに役立ちます。また、「パフォーミング」チームが元に戻り、軌道に乗るのを助ける事も可能です。これにより、お互いの役割をより良く理解し、誰が何を担当しているかを知る事ができます。明確な責任を定義する事で、混乱を防ぎ、より良いコラボレーションを促進します。この方法はステークホルダー分析との相性が良く、チームメンバー同士や周りの人たちのことを明確に把握する事ができます。対面でもオンラインでも実施可能です。(物理的な、もしくはバーチャルのホワイトボードを使用します。)

  • 所要時間

    30〜60分

  • 参加人数

    10〜40名

  • 提供レベル

  • 心理的安全性

    ミドルゾーン

  • 用意するもの

    対面式の場合:ホワイトボードまたは厚手の洋紙、付箋、ペン、タイマー オンラインの場合:デジタルホワイトボード(例:Mural、Miro、Jamboard)

進め方

  1. Step 1

    ホワイトボードに大きな表を描き、以下の列を作ります。

    役割
    責任(自分の考え)
    責任(他の人の考え)
    未割り当ての責任を把握するための列

    画像を参照(https://hij-toolbox.tds-g.biz/wp-content/uploads/Roles-_-Responsibilities-Image.png
  2. Step 2

    役割の定義(5分)
    どのような役割があるのかを定義し、用意した表の「役割」の欄に書き込んでください。(例:チームリーダー、開発者、デザイナー、ファシリテーター)
    フロントエンド開発者とバックエンド開発者がいる場合は、表に「開発者」と書き、表現の抽象度を高く保ちます。(必要に応じて、セッションの後半でより具体的にする事ができます。)

    可能であれば、同じ役割を担う人同士を隣り合わせに座らせましょう。

  3. Step 3

    自分の責任を明確にする(10分)
    自分の役割の責任範囲を、上位3~5つ特定します。各責任を付箋に書き、優先順位を付けてください。

  4. Step 4

    チームメイトの責任(5分)
    特定された他の役割について、最も優先すべきと考える責任を1~2つ書いてください。ブレーンストーミングをしているうちに、明確な責任者がいない責務が思い浮かぶかもしれません。それらを書き留め、Step 6でグループで話し合う際、表に出してください。

  5. Step 5

    【任意】 絞り込みと統合(5分)
    (このステップは、同じ役割を共有する人が3人以上いる場合のみ行ってください。)

    次のステップでやる事を同じにするため、自分と似た役割を持つメンバーと話し合い、責任のリストを絞り込みます。 例えば5人の開発者がいる場合、統合された1つの責任リストを作成する必要があります。

  6. Step 6

    各役割について話し合う(25分)
    各役割の責任者に、自分の役割が何であると考えているかを説明してもらい、付箋を「私の考え」の列に優先順に配置してもらいます。次に、他の人がその役割についてどう考えているかを聞き、「他の人の考え」欄に付箋を貼ります。

    次に責任者は、他の人が特定した責任を「受け入れる」か「丁重に断る」かのどちらかを選択します。断る場合は、どの役割がそれを所有すべきかを提案しなければなりません。

    責任者が確定していない責務が見つかる可能性があります。表の下の「未割り当ての責任」欄に注意してください。責任が重複している場合は、誰が第1責任者なのか(貢献者またはバックアップ者なのか)を、必ず定義してください。

  7. Step 7

      まとめと次のステップの確認(5分)
      チームにとって明確な情報が作成できました!
      役割と責任をまとめ、全員同意しているかを確認します。

      次に、これらを文書化する責任者と、特定したスキルのギャップを埋める方法を考える人を決めます。

      参照ツール
    1. Who What When マトリクス(https://hij-toolbox.tds-g.biz/tool/who-what-when-matrix/
    2. ステークホルダー分析(https://hij-toolbox.tds-g.biz/tool/stakeholder-analysis/

*参照:Atlassian Team Playbook(https://www.atlassian.com/team-playbook/why) 日本語訳:Hyper Island Japan Team

ENERGIZERS

私は誰?

楽しめるアイスブレーカー、エナジャイザーです!笑いとエネルギーを生み出し、ストレス発散、上下関係を取り除き、フラットな雰囲気を作るために最適です。

  • 所要時間

    5〜30分

  • 参加人数

    10〜40名

  • 提供レベル

  • 心理的安全性

    セーフゾーン

  • 用意するもの

    参加者が円になったり移動が可能な程度のスペース

進め方

  1. Step 1

    やり方
    参加者に円陣を組んでもらいます。参加者はあなたの指示通りに実行しなければなりません。

  2. Step 2

    指示内容は次の通りです。

    “インスタモデル”
    インスタグラムのモデルになりきってポーズをとります。インスタモデル役の左右に並んでいる2人の参加者はカメラマンになり、写真を撮る仕草をします。

    “象”
    象の鼻を表すために体の前で手を合わせて突き出し、象の真似をします。象役の左右に並んでいる2人の参加者は、手で輪を作り象の「耳」として横に置きます。

    “ゼリー”
    自分の体をゼリーのように揺らし続けます。ゼリー役の左右に並んでいる参加者は、ゼリーの周りに「容器」を作るように輪を作ります。

    “デイジー”
    デイジー役と左右に並んでいる参加者はピタリと止まって、全く動かないようにします。

  3. Step 3

    参加者が戸惑い、失敗する事を想像しましょう。間違いは笑いと楽しみを生み出します。

    このエクササイズの競技性を高めるため、ミスをした参加者(指摘された側と、その横にいる2人の参加者)はゲームから脱落させる事ができます。

*引用:http://reprolineplus.org/(http://reprolineplus.org/)Contributed by Ben Lozare, JHU/CCP 日本語訳:Hyper Island Japan Team

ACTION

自分事化

何かについて結論を出そうとグループで議論している最中に、何が起きているかあまり関与していない自分に気づいた経験はありますか?あるいは、自分が議論をある方向に進めようと奮闘しているときに、議論の結果があまり関係ないグループが自分と同じぐらいの熱量で主張しているような状況になった事はありますか?グループで何かを決定しようとするとき、関係者が結果を気にする事はよくありますが、そのレベルは様々です。
このツールを使う事によって、結果に利害関係を持つ人物を特定し、意思決定プロセスにおいてどの声を優先させるべきかという視点を、グループ内で得る事が可能になります。

  • 所要時間

    5〜30分

  • 参加人数

    10〜40名

  • 提供レベル

  • 心理的安全性

    セーフゾーン

  • 用意するもの

    メモを取るためのもの(付箋、紙、ペン、デジタルメモなど)

進め方

  1. Step 1

    必要な判断を明確にする
    例:
    「この夏、誰がいつ、休暇を取るのか決める必要がある」
  2. Step 2

    自分がどの程度重要視しているか1〜10の数字で表し、グループで共有する
    1:重要度が低い
    10:重要度が高い

    例1
    A:「6月に結婚式があり、希望する週を休みたいため私にとっては10点です。」
    B:「今年の夏はあまり予定がないので、休みが取れればいつでも良いと思っています。私にとっては4点です。」
    C:「6月に休暇を取るのが好きだけど、7月でも構いません。私にとっては5点です。」
  3. Step 3

    評価点をどのように使うかは、あなた次第です(状況によって異なるでしょう!)

    「Aさんにとっては最も重要な事なので、まず休暇の週を選ぶべき。次にCさんが選び、最後にBさんが選ぶ。」

    注意
    関係者全員が決定における自分の利害関係を評価し、正直な評価を与える事を約束する必要があります。

    例2
    次のようにプロジェクトへの関与を認定するために使用します。
    「大きな給料交渉が近づいています!しっかり合意した給与になっているかは私にとって10点ですが、契約にどのフォントを選択するのかは私にとっては0点です。」

    検討事項
    ・最も高い評価をつけた人たちに最終的な決定をする権利を与えますか?
    ・それとも、評価は単純に意思決定時の議論に考慮されるべき要素なのでしょうか?

*Hyper Islandオリジナル 制作:Delaney Wessel 参考:Lightning Decision Jam(https://toolbox.hyperisland.com/lightning-decision-jam)Dotmocracy(https://toolbox.hyperisland.com/dotmocracy) 日本語訳:Hyper Island Japan Team

ENERGIZERS

隣人を愛せますか?

このエクササイズはグループで楽しくアクティブに行います。
参加者は輪になって座り、真ん中に1人の人が立ちます。真ん中の人が質問をしたら、参加者はすぐに席を立ち、他の席を探さなければなりません。テンポ良く身体を動かしていくので、すぐに笑いが生まれます。グループの成長を促進したり、エネルギーを高めるために効果的なエクササイズです。

  • 所要時間

    5〜30分

  • 参加人数

    10〜40名

  • 提供レベル

  • 心理的安全性

    ミドルゾーン

  • 用意するもの

    なし

進め方

  1. Step 1

    参加人数から1名分を除いた数の椅子を用意し、全員輪になって座ります。1人が真ん中に立ち、座っている人に「あなたは隣人を愛せますか?」と問いかけます。

  2. Step 2

    聞かれた人は「はい」か「いいえ」で答えます。

    「はい」と答えた場合、答えた人の左右に座っている2人は席を替わらなければなりません。
    2人が入れ替わるとき、真ん中の人はどちらかの椅子に素早く座ります。真ん中の人の目的は、席を確保する事で必ず1人が座れなくなります。

    「いいえ」と答えた場合、「でも、私は◯◯のような人が好きです」と、他の参加者に当てはまる特徴を付け加えなければなりません。
    例えば、「いいえ、でも髪の長い人は好きです」とか「いいえ、でもフランス語を話す人は好きです」など。
    そしてその特徴に当てはまる人は全員立ち上がり、新しい席を探さなければなりません。

    常に誰か1人が真ん中に残され、それを繰り返していきます。

    追加ルール:左側に空席ができるたびに、その空席に素早く移動しなければならない。というルールを追加すると、参加者全体が次から次へと椅子に飛び乗り、空席を見つけるのが難しくなるという連鎖反応が起きます。
  3. Step 3

    参加者が常に笑い、楽しみ続けているような、ピークの状態に達する前に終了します。
    一般的には7~10ラウンド程度です。

*出典元不明 日本語訳:Hyper Island Japan Team

ENERGIZERS

シンクロ拍子

このシンプルかつ、やり応えのあるエクササイズはグループの集中力と団結力を生み出すのに非常に効果的です。参加者は輪になって立ち、拍手を輪の中で回していきます。手を叩く際は、必ず2人同時に手を叩きます。できるだけ同じタイミングで拍手をし、速く輪の中で回していきます。「ダブルクラップ」を導入し拍手の方向が変わると、さらに難易度の高いエクササイズになります。

  • 所要時間

    5〜30分

  • 参加人数

    10〜40名

  • 提供レベル

  • 心理的安全性

    ミドルゾーン

  • 用意するもの

    なし

進め方

  1. Step 1

    輪になって立ちます。

    提供のヒント:
    Step 3は、集中力のないグループやストレスの多いグループ、新しいグループにとっては非常に難しいです。Step 3の課題をクリアするのに苦戦している場合、次のような質問を一緒に考える機会を設けてみましょう。「課題がより複雑になったとき、なぜ拍手を送るのが難しかったのでしょうか? 上手くするためにはグループとして何が必要でしょうか?」

  2. Step 2

    最初に1人(Aさん)から始めます。Aさんは隣の人(Bさん)の方を向き、アイコンタクトを取りながらできるだけ同じタイミングで拍手をします。次にBさんは隣の人(Cさん)に向かって、同じように同時に拍手をするようにしてください。
    このように、どんどん速く拍手が輪の中を巡るようにしてください。

  3. Step 3

    上記ができたら、「ダブルクラップ」を導入します。ペアが2回拍手した場合、通常とは逆方向に進みます。
    言葉を使わずに拍手を1回にするか2回にするか、ペアは決めるので、難易度が非常に上がります。このStepで拍手をスムーズに行うには、グループが高い集中力を持ち、お互いに注意し合う必要があります。

*出典元不明 日本語訳:Hyper Island Japan Team

ACTION

ステークホルダー分析

ステークホルダーを管理する事で、失敗する可能性があるプロジェクトを確実に成功させる事ができます。このワークショップはプロジェクトのステークホルダー特定を支援します。意思決定に大きな影響を与える、あるいは影響を受ける可能性のある全ての人に配慮する事ができます。プロジェクトに様々なレベルの意見や関心を持っている人を特定する事で、足並みを揃える事ができます。また、ステークホルダー分析を行う事で、重要な人物とのコミュニケーションを図り、彼らの期待に応えるための効果的な戦略を策定する事ができます。対面でもオンラインでも実施可能です(例:ホワイトボードもしくはデジタルホワイトボードを使用します)。

  • 所要時間

    30〜60分

  • 参加人数

    10〜40名

  • 提供レベル

  • 心理的安全性

    ミドルゾーン

  • 用意するもの

    対面の場合:ホワイトボードまたは紙、付箋、ペン、タイマー オンラインの場合:デジタルホワイトボード(Mural、Miro、Jamboard等)

進め方

  1. Step 1

    以下のようにパワーとインタレスト(関心)を示す2軸のマトリクスを作成します。

    (Y軸)パワー:ステークホルダーの影響力のレベルで、プロジェクトや他のステークホルダーにどれだけ指示や影響を与える事ができるかを示します。
    (X軸)関心:ステークホルダーがプロジェクトによって影響を受ける度合いを示します。

    拡大画像はこちら(https://hij-toolbox.tds-g.biz/wp-content/uploads/stakeholder-analysis-1.png
  2. Step 2

      以下の質問に答えて、ステークホルダー・グループのリストを作成します。

    1. このプロジェクトで影響を受けるのは誰か?
    2. 誰がこのプロジェクトの影響を受けるか?
    3. 誰がプロジェクトの決定権を持っているか?
    4. プロジェクトをサポート、または妨害できるのは誰か?
    5. 以前このようなプロジェクトに関わった事があるのは誰か?
      ステークホルダーの例
    1. クライアント
    2. リーダー
    3. 株主
    4. 学生/参加者
    5. 政治家
    6. コミュニティ
    7. 管理職
    8. パートナー
    9. 業界団体
    10. 同僚
    11. サプライヤー
    12. メディア
    13. 利益団体
    14. 顧客
    15. アナリスト
    16. 公共機関
    17. 見込み客
    18. 貢献者
    19. アドバイザー

    Step 3

      ステークホルダーの相対的なパワーと関心に基づいて、グリッド上に1人ずつ、リストに優先順位付けします。

    1. [高]パワー、[高]インタレスト(密接に関与する):完全に巻き込み、満足させるように努力しましょう。
    2. [高]パワー、[低]インタレスト(満足させ続ける):惹きつける努力は必要ですが、情報量が多すぎて相手が引いてしまわないように注意しましょう。
    3. [低]パワー、[高]インタレスト(情報提供をし続ける):十分な情報を提供し、重要な問題が発生していないかどうかを確認するために、コミュニケーションをとってください。このカテゴリーの人たちは、詳細な情報を得るためにあなたをサポートしてくれる非常に有益な存在です。
    4. [低]パワー、[低]インタレスト(監視する)このような人たちは監視しつつ、過剰なコミュニケーションによって離脱させないように注意しましょう。

    5. 例:
      株主は、プロジェクトに対して高い権力と影響力を持ち、高い関心を持っている可能性があります。一方で、同僚は高い関心を持っているかもしれませんが、プロジェクトに対するパワーはありません。

    Step 4

      特定の、または各ステークホルダーにおける具体的な戦略を話し合いましょう。

    1. 誰が、いつ、何を通知する必要があるか。
    2. 誰が、いつ、何について相談する必要があるか。
    3. 各ステークホルダーを巻き込む責任は誰にあるか。
    4. 彼らにとって1番のモチベーションは何か。
    5. 結果に対して、彼らはどのような金銭的、または感情的な関心を持っているか。それはポジティブなものかネガティブなものか。
    6. あなたの仕事に対する現在の彼らの意見は何か。 それは良い情報に基づいているか。
    7. 誰が彼らの意見に影響を与え、誰があなたの意見に影響を与えるか。その影響力のある人たちは、実は重要なステークホルダーなのか?
    8. どうすれば彼らはあなたのプロジェクトをサポートしてくれるか。
    9. 反対された場合、どのように対処するか。

    10. ステークホルダーを3色に色分けしてまとめます。
      擁護者・支持者は緑、批判者は赤、中立的なステークホルダーは黄色です。

      拡大画像はこちら(https://hij-toolbox.tds-g.biz/wp-content/uploads/stakeholder-analysis-2b.png
      この画像を見ると、プロジェクトの利点について、SimpsonとMossを説得するためにより多くの努力が必要である事がわかります。一方でOlsson、Ali、Adebayoは強力なサポーターとして関与する必要があります。

      提供のヒント:
      新しいプロジェクト、役割、アイデアのために「ステークホルダー分析」を作成しましょう。自分がステークホルダーと効果的にコミュニケーションをとっているかどうかを考えます。支持者から最大限の支持を得るためにできる事は何か、批判者や妨害者に勝つためにはどうすれば良いかを明らかにします。

*参考:stakeholder analysis framework – from Hovland (2005) 日本語訳:Hyper Island Japan Team

ENERGIZERS

人型ロボット

このグループアクティビティでは素早く体を使う事により、参加者のエネルギーを高めてコラボレーションを促進します。
グループメンバーは1人ずつ「ロボット」のパーツとなり、グループ全体が1つのロボットとして動くまで、それぞれ動きと音を出します。

  • 所要時間

    5〜30分

  • 参加人数

    10〜40名

  • 提供レベル

  • 心理的安全性

    ミドルゾーン

  • 用意するもの

    なし

進め方

  1. Step 1

    大きな輪になって立ちます。参加者に人型ロボットを作るように説明し、それぞれ機械のパーツになってもらいます。

  2. Step 2

    1人が輪の中に入り、音を出す事と、体を動かす事を繰り返し続けます(例:片腕をバタバタさせながら「ピーピーピー」と音を出し続ける)。
    5秒後、別の1人が輪の中に入ります。最初の人と繋がり、同様に動きと音を出し続けます。

    それぞれが動きや音を出して、全員が繋がるまでロボットを作り続けます。20人以下のグループの場合は、1度に1人ずつロボットを解体していく事もできます。

*出典元不明 日本語訳:Hyper Island Japan Team

ENERGIZERS

何をしていますか?

参加者が交代で「何をしていますか?」と質問し、その答えを演じるというシンプルな寸劇ゲームです。シンプルなアクティビティですが、パントマイムを用いて演技をする事で、安全かつ楽しく参加者をストレッチゾーンに導きます。

  • 所要時間

    5〜30分

  • 参加人数

    10〜40名

  • 提供レベル

  • 心理的安全性

    セーフゾーン

  • 用意するもの

    なし

進め方

  1. Step 1

    グループで輪になって立ちます。

  2. Step 2

    1人の人が輪の中に入り、何かしらの動作をパントマイムで始めます(例:髪をとかす、卵を焼くなど)。パントマイムをしている人は、他のメンバーが輪の中に入って「何をしていますか?」と尋ねてくるまで続けます。そして尋ねて来た人に対して、自分がやっている動作ではない事を答えます。
    例えば、髪をとかすふりをしていたら、「ホッケーをしています」のように、全く別の事を伝えましょう。その答えを聞いた人は、ホッケーをするパントマイムを始めなければなりません。

    グループの大半、もしくは全員にチャンスが回ってくるまで続けましょう。
    参加者は、動作に工夫を凝らしましょう。

*出典元不明 日本語訳:Hyper Island Japan Team

INNOVATION

How-Now-Wowマトリクス

このツールは創造的なアイデア発生の段階において、さらに発展させるアイデアを選択する場合に役立ちます。 人は新しいアイデアを生み出そうとするとき、発散の段階ではブレーンストーミングや既成概念にとらわれない発想をする事が多いです。しかし収束の段階になると、自分たちに最も身近なアイデアを選んでしまう事があります。 これは、「クリエイティブ・パラドックス」または「クレドックス」と呼ばれています。
How-Now-Wowマトリクスは、このクレドックスを解消するためのアイデア選択ツールで、各アイデアを2つのパラメータで評価するものです。

  • 所要時間

    30〜60分

  • 参加人数

    10〜40名

  • 提供レベル

  • 心理的安全性

    セーフゾーン

  • 用意するもの

    フリップチャート、ペン、投票用シール(複数色)

進め方

  1. Step 1

    図(https://gamestorming.com/wp-content/uploads/2011/01/howwownow1.jpg)のように2行×2列のマス目を描きます。
    X軸はアイデアの独創性、Y軸は実行のしやすさを示します。

    次に各象限にラベルを付けます。

    NOW:青色
    通常のアイデアで、簡単に実行できるもの。これらは達成しやすい目標やプロセスの既存のギャップを埋めるためのソリューションで、段階的な成果に繋がります。

    HOW:黄色
    独創的なアイデアで、実行不可能なもの。これらはインパクトのある画期的なアイデアですが、現在の技術や予算の制約の中では、今すぐに実行する事は絶対に不可能です。

    WOW:緑色
    独創的なアイデアで、簡単に実行できるもの。“すごい”アイデアとは、軌道を変えるような変化をもたらす可能性があり、現在の状況で実行可能なものです。
  2. Step 2

    クリエイティブなアイデア出しの段階で出てきたアイデアを、部屋に貼ってある大きな紙にリストアップします。

    各色(青、黄、緑)の投票用のシールを3枚ずつ参加者に配布します。
    基本的に1人あたり9枚用意しますが、時間やアイデアの数に応じて増やしたり減らしたりしてみてください。

    各カテゴリーのベストアイデアを3つ選んで投票してもらいましょう。
    参加者はベストだと思うアイデアの上にシールを貼ります。

    最後に、各アイデアの下にあるシールの数を数えて分類します。最も多いシールの色が、そのアイデアのカテゴリーとなります。(例:青色シールが1番多い場合、アイデアは青色)

    同点の場合
    青色=緑色の場合、アイデアは青色。
    黄色=緑色の場合、アイデアは緑色。
    これで、さらに取り組むべき「WOW:緑」のアイデアがたくさんできました。すぐに実行できるように「NOW:青色」と、将来を見据えて「HOW:黄色」にも注目しておきましょう。

    提供のヒント:
    事前に黄色のシールが遠くからでも見える事を確認してください。(オレンジや金を使用しても良いでしょう)もし見えない場合は別の色に交換してください。元のマトリクスでは、WOWは赤色を使用しています。
  3. *How-Wow-Now Matrix 出典元:The Center for Development of Creative Thinking (COCD). COCDマトリクスに関する情報は、Ramon Vullings、Igor Byttebier、Godelieve Spaas著の書籍「Creativity Today」に掲載されています。
    参照:Gamestorming(https://gamestorming.com/how-now-wow-matrix/

ENERGIZERS

早撃ちゲーム

このアクティビティはグループで円陣を組んで行います。1人が「保安官」として円の中央に立ち、他の参加者を指差します。指を差された人は素早くしゃがみ、両隣にいる人は素早く「ドロー(ポケットから銃を抜き出し、構える動作)」をしなければなりません。素早く反応できない場合、アウトになります。このアクティビティは参加者同士が打ち解けるのに役立ちます。

  • 所要時間

    5〜30分

  • 参加人数

    10〜40名

  • 提供レベル

  • 心理的安全性

    セーフゾーン

  • 用意するもの

    なし

進め方

  1. Step 1

    まず最初に円陣を組み、1人が保安官として円の中央に立ちます。

  2. Step 2

    保安官はルーレットのように回り、ランダムに参加者1人を指差して「バン!」と言います。

    指を差された人は素早くしゃがみます。指を差された人の両隣に立っている2人は、お互いの名前を叫びながら素早く「ドロー」します。

    名前を呼ぶタイミングが遅い方がアウトになります。ただし、保安官に指を差された人のしゃがむ動作が遅い場合は、その人がアウトになります。

    残り2人になったら部屋の真ん中で背中合わせで立ちます。
    保安官は任意の数字を何度か言います。奇数の時はお互い1歩ずつ離れていき、偶数の時は素早く振り返り「バン!」と相手を撃ちます。早く反応できた方が勝者となります。

*出典元不明 日本語訳:Hyper Island Japan Team

ENERGIZERS

バイキング

このエナジャイザーは、参加者が円になって並び、大きな声や身体の動きを次々と繋いでいくゲームです。詰まったり間違えた場合、その参加者は「アウト」となり抜け、残りのメンバーで続行します。このゲームはグループ内に笑いと遊び心を生み出す効果があります。

  • 所要時間

    5〜30分

  • 参加人数

    10〜40名

  • 提供レベル

  • 心理的安全性

    セーフゾーン

  • 用意するもの

    なし

進め方

  1. Step 1

    まず、参加者全員で円になります。次に、1人が怒った顔をしながら両腕で下向きに「O」の字を描き、膝を曲げながら、「MJOLNER(ミョルニル!!)」と叫んでゲームを始めます。 残りの参加者は、その動きと叫び方を真似します。

  2. Step 2

    「ミョルニル!!」と叫んでゲームを開始した人は、次に自分の左または右にいる人に向かって「ハァ!」という大きな音を立てながら「エアパンチ」(空中でパンチするマネ)を始めます。パンチをされた人は、同じ方向に向かってパンチをします。パンチをされた人は隣の人に同じことをするか、対角線上にいる他の参加者に向かって以下の呪文を唱えることもできます。

    呪文とは、両手を頭の上に上げながら「TUNGUR KNIVUR(トゥングル・ニーブル!!)(重いナイフ)」と叫ぶことです。そして、何かを投げつけるジェスチャーをして相手に魔法をかけてください。

    呪文を受けた人は、「ハァ!」または 「トゥングル・ニーブル!!」で続けるか「PAKKA PER!(ファッカ・フィール)(ありがとう!)」と叫びながら手を上げて屋根の形を作り、呪文を拒否することができます。

    拒否された場合、「トゥングル・ニーブル!!」と呪文をかけた人は「ハァ!」または「トゥングル・ニーブル!!」を別の人にかけてください。

    詰まったり、呪文や掛け声を間違えるとその人はゲームから外されます。

    任意のタイミングで「ミョルニル!!」と誰かが新たに叫び、ゲームが再開されます。最後まで立っていた人がゲームの勝者となります。

*出典元不明、Igor Kovtun・Johanna Olsson 再編、日本語訳:Hyper Island Japan Team

ENERGIZERS

持ち物は何ですか?

このエナジャイザーはカバンの中身を当てていく、ゲーム的アイスブレーカーです。ゲームを通して楽しみながらお互いのことを知り、場を盛り上げます。チーム対抗で行い、持ち物が当たるとポイントを獲得します。

  • 所要時間

    5〜30分

  • 参加人数

    10〜40名

  • 提供レベル

  • 心理的安全性

    セーフゾーン

  • 用意するもの

    点数の計算と記載するための紙とペン

進め方

  1. Step 1

    【準備】
    ファシリテーターは、参加者のカバンの中に入っている物を予想し、合計10個のリストを作成します。

    まず、以下のような普通のアイテムを7つほど記載してください。
    1. 黒の携帯電話(シルバーまたはローズゴールドの携帯電話など)
    2. 水筒
    3. ヘアゴム
    4. ペン
    5. リップクリーム
    6. ステッカーが1枚以上貼られているPC
    7. 他人の名刺
    8. 電車の切符 等
    次に、ファシリテーターは次のような「レアアイテム」を3つリストに追加します。
    1. 宝石の付いたアクセサリー
    2. 合鍵
    3. ルービックキューブ
    4. ろうそく
    5. 黄色いマジックペン 等
  2. Step 2

    参加者を3~6人のチームに分け、リュックサックなど自分のカバンを持ってきてもらいます。
    獲得したポイントを記録するための紙とペンをチームごとに渡します。

  3. Step 3

    ファシリテーターは、くじ引きのようにリストに記載のアイテムを1つずつ読み上げます。
    読み上げられたものを持っている場合は、カバンからそれを取り出して立ち上がってください。

    持っているアイテムごとに、チームは1ポイントを獲得します。
    「レアアイテム」を持っていた場合、チームは3ポイントを獲得します。
    1人につき、1回のみ点数がカウントされ、合計点が最も多いチームが勝ちとなります。
    *ポケットに入っているものも「カバンの中身」として数えることができます。
    *読み上げるアイテムは自由にカスタマイズしてください。

  4. Step 4

    最も高い点数を持っているチームの勝ちです!

*Dawn Hoenieによって作成されました。 日本語訳:Hyper Island Japan Team

WELL-BEING

感謝を表現する

感謝の気持ちを人に伝えることは素晴らしいことですが、それが自分にとってどのような効果があるのでしょうか?感謝の気持ちを相手に伝えることは、私たちの脳や心の健康に大きな影響を与えることがわかっています。

  • 所要時間

    5〜30分

  • 参加人数

    10〜40名

  • 提供レベル

  • 心理的安全性

    ミドルゾーン

  • 用意するもの

    なし

進め方

  1. Step 1

    研究によると、感謝の気持ちは・・・:

    ・友達を作るのに役立つ
    ある研究では、初対面の人に感謝の気持ちを伝えると、その人があなたとの持続的な関係を求める可能性が高くなることがわかりました。

    ・体の健康を改善する
    感謝の気持ちを持っている人は、持っていない人に比べて、痛みや不調が少なく、全般的に健康であると感じ、定期的に運動をし、定期検診を受ける頻度が高いと報告されています。

    ・心理的な健康を改善する
    感謝の気持ちを持っている人は、幸福度や幸福感が高く、うつ病の症状も軽減されると報告されています。

    ・共感性を高め、攻撃性を減らす
    感謝の気持ちを示す人は、誰かに復讐をせず、感受性や共感性を持って、社会的にプラスの行動をとる可能性が高いと言われています。

    ・睡眠を改善する
    定期的に感謝の気持ちを表現することで、より長く、より良く眠れるようになります。

    ・自尊心を高める
    感謝の気持ちを持っている人は、自尊心が高まります。これは、他人の業績や達成したことを評価する能力があることが一因です。

    ・精神力の向上
    感謝の気持ちを持っている人は、トラウマを克服しやすく、回復力が強化され、ストレスの多い状況から立ち直ることができます。

  2. Step 2

    日記を書く
    自分が感謝していることを文字で書き出すことは、最も簡単で人気のある方法の1つです。
    この方法では、過去1日、数日、1週間を振り返って、特に感謝していることを3~5つ思い出します。一定の期間内に起こった、全ての良いことに集中してみましょう。

    どれくらいの頻度で日記を書くのが適切でしょうか?
    毎日やるという人もいれば、週に1回という人もいます。
    自分のペースで実行することが大切です。毎日、短時間だけ書くのもいいですし、毎週金曜日に書くのもいいでしょう。

    感謝していることに意識を向けることは、実践すればするほど簡単になってきます。

    実施のヒント:
    書き始める前に、自分にとって大切な物や人が存在しない生活を想像してみてください。ありがたみが増すはずです。

  3. Step 3

    感謝の瓶
    創造性を発揮するために「感謝の瓶」を使ってみましょう。シンプルな方法ですが、あなたの幸福感や展望に良い影響を与えます。用意するものは、瓶(または箱)、キラキラしたリボンやシールなど瓶を飾るもの、感謝の気持ちを書くための紙とペン、そして感謝の気持ちです。

    ① 瓶(または箱)を用意します。

    ② 瓶にリボンを結んだり、側面にシールを貼ったり、キラキラをつけたり、ペンキを塗ったり、好きなように飾りましょう。シンプルなままでも大丈夫です。思いつくままに、見た時に楽しくなるように飾りつけましょう。

    ③ 毎日繰り返して実施する最も重要なステップとして、1日の中で感謝していることを3つ以上考えてみましょう。「お気に入りの場所でのコーヒー」のような些細なことでも、「大切な人からの愛」や「親しい友人からの友情」のような壮大なものでも構いません。毎日、感謝していることを小さな紙に書いて、瓶に入れていきましょう。

    プロセスを繰り返していくうちに、今あるものに感謝し、今の生活を楽しむための理由が、無数に瓶に詰まっていることに気づくでしょう。また、感謝の気持ちを表現する習慣も身につきます。 気分が落ち込んでいる時やすぐに元気を出したいときは、この瓶からメモを取り出して、自分の人生には素晴らしい人がいることや、すでに持っているものを思い出してみましょう。

  4. Step 4

    感謝の石
    「石がどうやって感謝することに役立つのか?」と馬鹿らしく思うかもしれません。
    しかし、石はシンボルであり、自分がすでに持っている物を思い出すために使う、物理的な物であるということです。

    方法はいたってシンプルです。石を見つけるだけです。
    つるつるしていて綺麗な物、質感が面白い物、特別な場所で拾った物、等、好きな石を選んでください。もし代用したい物があれば、それを石の代わりにしても構いません。

    この石をポケットに入れて持ち歩いたり、机の上に置いたり、紐などで首や手首につけたりするのも良いでしょう。

    この石を見たり触ったりしたときは、1つの感謝すべきことを思い浮かべてください。
    天気が良い、家族を養える仕事があるなど、あなたに喜びや充実感をもたらしてくれる物を思い浮かべてください。

    寝る前に石をポケットから出するときには、1日の中で感謝したことを思い出してみてください。
    翌朝、石をポケットに入れるときに、昨日感謝したことを思い出してください。
    感謝していることを思い出すことは、1日の中で「小さなマインドフルネスの瞬間」を作るきっかけとなり、この瞬間に意識を集中させることができれば、ポジティブな思考へのスイッチとしても機能します。1日に何度もこのスイッチが入れば、日常がポジティブなものへと変化するでしょう。

  5. Step 5

    感謝の散歩
    外に出て散歩をする機会と感謝の気持ちさえあれば実施できます。
    辛いことがあったときは、感謝の気持ちを込めて歩いてみるだけでセラピーになります。

    歩くことにはストレスを軽減するエンドルフィンの増加、心臓の健康と体の循環の促進、無気力感の減少、血圧の低下などの健康効果があります。これに感謝の気持ちが加われば、ポジティブな心と体が育まれるに違いありません(Rickman 2013)。

    感謝の散歩の目的は、歩きながら自分の周りにあるものを観察することです。全てを受け入れてみましょう。木々の色、鳥の鳴き声、植物の匂いなど、自然を意識しましょう。地面を踏んだときの足の感触にも注目してみてください。
    パートナーや友人と一緒に感謝の気持ちを込めて歩くと、より効果が高まります。一緒に歩けることへの感謝の気持ちを伝えることができます。

  6. Step 6

    感謝の気持ちを込めた振り返り
    振り返りは、マインドフルネスや学び、自己認識を深めるために重要な要素であり、幸福感を高めることに繋がります。

    以下の手順で、感謝の気持ちを振り返る練習をしてみましょう。

    ① リラックスした姿勢で深呼吸をして、心を落ち着かせましょう。意識を嗅ぐ、味わう、触る、見る、聞くなど周りの環境に移しましょう。そして「この環境に感謝しています。」と言ってみましょう。
    ② 次に友人、家族、パートナーなどあなたが親しくしている人たちを思い浮かべてください。
    そして「親しい人に感謝しています。」 と言ってみましょう。
    ③ 次に、自分自身に目を向けます。あなたは、想像力やコミュニケーション能力、未来を計画する能力、痛みを克服する能力などに恵まれた、唯一無二な存在です。そして「自分に感謝しています。」と言ってみましょう。
    ④ 最後に、人生は貴重な贈り物であることを実感してください。豊かな時代に生まれたこと、健康であること、文化・精神的な教えを享受できたこと。そして「人生に感謝しています。」と言ってみましょう。 (Still Mind, 2014)

    実施のヒント:
    「真の賢者は無いもので嘆かず有るもので愉しむ。―エピクテトス」

*出典元:13 Most Popular Gratitude Exercises & Activities」(Psychology.com(https://positivepsychology.com/gratitude-exercises/)) 日本語訳:Hyper Island Japan Team

ENERGIZERS

ボディシェイク

このエナジャイザーは短時間で身体を使うグループワークです。参加者は手と足を1箇所ずつ順番に振っていきます。右腕を8回振り、次に左腕を8回。そして右足を8回振った後、左足を8回。その後、各手足を4回、2回、1回と振る回数を少なくして、最後は大歓声で締めくくります。このエナジャイザーは場のエネルギーを高めたいけれどもあまり時間がないときに適しています。

  • 所要時間

    5〜30分

  • 参加人数

    10〜40名

  • 提供レベル

  • 心理的安全性

    セーフゾーン

  • 用意するもの

    なし

進め方

  1. Step 1

    参加者は輪になって立ちます。全員が、両腕の長さ分のスペースを確保できるようにしてください。

    提供のヒント:
    このエナジャイザーは短時間で実施でき、効率的です。ただし効果を最大限発揮するためにはリードする人が高いレベルのエネルギーを発揮して、お手本となる必要があります。

  2. Step 2

    グループ全員で、大きな声で数をカウントしながら「シェイクダウン」を行います。
    まず、右腕を8回、左腕を8回、右足を8回、左足を8回振ります。振りながら「1・2・3・4・5・6・7・8!」と数えます。
    次に各手足を4回振って、 次にそれぞれ2回ずつ、 その後にそれぞれ1回ずつ振っていきます。
    最後に大歓声と渾身のハイキックで終わりましょう。

*出典元不明 日本語訳:Hyper Island Japan Team

ENERGIZERS

マズンガ!

短時間でグループのエネルギーを高めるのに非常に効果的な、スピード感があり、大きな声を出すエナジャイザーです。参加者は輪になって立ち「マァー…」と大きな叫び声を順番に1人ずつ重ねていきます。音は段々大きくなっていき、全員が声を出している状態になったら「ズンガ!」と全員で大きな声で叫びます。

  • 所要時間

    5〜30分

  • 参加人数

    10〜40名

  • 提供レベル

  • 心理的安全性

    ミドルゾーン

  • 用意するもの

    なし

進め方

  1. Step 1

    円陣を作ってください。

  2. Step 2

    最初の1人が膝を少し曲げて、円の中心に向かって腕をまっすぐ伸ばし 「マァー…!」と叫び続けることから始めます。隣の人が動きと発声を真似して、その次の人も同じように続けていきます。

    全員が「マァァァァァァァァァァァァァ…!!!!」と叫び続け、円陣の最初の人まで戻ってきた時、全員で手を上に突き出し、「ズンガ!!」と大声で締めくくります。この最後の「ズンガ!!」と動きは、グループ全体で同時に行います。
    最初の1周ではなかなかタイミングが合いませんので、完全にシンクロするまで何度か試してみるのも良いでしょう。

*日本語訳:Hyper Island Japan Team